“ピンチはチャンス”“叱るときにほめる”
<安藤亘の1分間カウンセリング 27年6月>
Q.高齢者の入所施設でフロアリーダーを任されているH子(39歳)です。若い職員が多い職場で、何度も同じ指摘をしないといけない場面が多く、注意をすればふて腐れ素直に聴かなかったり、強く叱責したわけではないのに翌日職場を休んだり。対応に日々とても苦慮しています。職場の上司として職場の中に良い循環を生み出すためにはどのようなことに気をつけなければいけないでしょうか。(H子)
A.職場の中に良い循環を生み出すためには、同じ方向を向いて一致団結して協働することが肝要です。そして職員どうしが腹蔵なく互いに言いたいことが言えて研鑽し合える文化が形成されていればさらに理想的。しかし現実的には一朝一夕にそのような文化を創りあげることは難しいので、まずは今やれることから一つずつ取り組んでいきましょう。
“ピンチはチャンス”という言葉があります。今のH子さんの状況は、一見すると職場の“ピンチ”として捉えがちですが、今回のことを“チャンス”と捉えてみませんか。若い職員を問題視するのではなく、今後のより良い職場環境づくりに向けて工夫するきっかけにしてみては。
例えば、シンプルなルール作り。どんな新人でも解りやすいチェック表や業務の手順書を作って職場の業務を見える化(可視化)することで、組織全体のサービスの質を担保することにつながります。さらに職場環境改善委員会(仮称)のように部署を横断する現場担当者のプロジェクトチームを立ち上げ、日頃の業務の見直しや改善を図ることができれば職場全体の活性化につながります。
また、職場に「ほめる」文化を醸成すること。ほめるということは、相手の個性や持ち味を相手にわかる形で丁寧に伝えること。実は場面やタイミングをはかって効果的に「ほめる」のは、なかなか難しいことなのです。
ポイントは“叱る(指摘する)時にほめる”こと。例えば先走って行動し、失敗した職員に対して状況(事実)を客観的に指摘した後「今回はあなたの行動的な面が裏目に出てしまったけど、すぐ実践・行動できるのは、それがあなたの良いところでもあるんだからね。今回のことをヒントに、どうしたらより良い支援に結びつけられるか考えてみて。」とフォローすることで、全てを否定されたようには伝わりにくく、その結果指摘を受け止めやすくなります。
全ての職員が求めていながら、なかなか実現できない“誰にとっても働きやすい職場”について、職場で日々膝を突き合わせて皆で考え、今できることから始めてみませんか。
Q.高齢者の入所施設でフロアリーダーを任されているH子(39歳)です。若い職員が多い職場で、何度も同じ指摘をしないといけない場面が多く、注意をすればふて腐れ素直に聴かなかったり、強く叱責したわけではないのに翌日職場を休んだり。対応に日々とても苦慮しています。職場の上司として職場の中に良い循環を生み出すためにはどのようなことに気をつけなければいけないでしょうか。(H子)
A.職場の中に良い循環を生み出すためには、同じ方向を向いて一致団結して協働することが肝要です。そして職員どうしが腹蔵なく互いに言いたいことが言えて研鑽し合える文化が形成されていればさらに理想的。しかし現実的には一朝一夕にそのような文化を創りあげることは難しいので、まずは今やれることから一つずつ取り組んでいきましょう。
“ピンチはチャンス”という言葉があります。今のH子さんの状況は、一見すると職場の“ピンチ”として捉えがちですが、今回のことを“チャンス”と捉えてみませんか。若い職員を問題視するのではなく、今後のより良い職場環境づくりに向けて工夫するきっかけにしてみては。
例えば、シンプルなルール作り。どんな新人でも解りやすいチェック表や業務の手順書を作って職場の業務を見える化(可視化)することで、組織全体のサービスの質を担保することにつながります。さらに職場環境改善委員会(仮称)のように部署を横断する現場担当者のプロジェクトチームを立ち上げ、日頃の業務の見直しや改善を図ることができれば職場全体の活性化につながります。
また、職場に「ほめる」文化を醸成すること。ほめるということは、相手の個性や持ち味を相手にわかる形で丁寧に伝えること。実は場面やタイミングをはかって効果的に「ほめる」のは、なかなか難しいことなのです。
ポイントは“叱る(指摘する)時にほめる”こと。例えば先走って行動し、失敗した職員に対して状況(事実)を客観的に指摘した後「今回はあなたの行動的な面が裏目に出てしまったけど、すぐ実践・行動できるのは、それがあなたの良いところでもあるんだからね。今回のことをヒントに、どうしたらより良い支援に結びつけられるか考えてみて。」とフォローすることで、全てを否定されたようには伝わりにくく、その結果指摘を受け止めやすくなります。
全ての職員が求めていながら、なかなか実現できない“誰にとっても働きやすい職場”について、職場で日々膝を突き合わせて皆で考え、今できることから始めてみませんか。