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VOL.70
2014. 11月7日

WAIWAIBOX

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マイナス思考を変える

イラスト

ビヨンドザボーダー(株)/メンタルヘルス講習会専任講師
社会福祉士・精神保健福祉士 安藤 亘

<安藤亘の1分間カウンセリング その1>
Q.私はいつも悪い方悪い方に考えるタチで、いわゆる「マイナス思考」に苦しんでいます。もう少し気楽に生きたいのですが・・・(A子)

A.ストレスをため込みやすい「ココロ癖」をご存じですか?

「全か無か思考」「一般化のしすぎ」「拡大解釈と過少評価」「心のフィルター」「結論の飛躍」「マイナス思考」「すべき思考」「感情的決めつけ」「レッテル貼り」「自己関連づけ」など

 今回はこの中から、「マイナス思考」について解説します。「マイナス思考」とは、単によいことを無視するだけでなく、よいことまでも悪いできごとにすり替えてしまう考え方のこと。例えば自信のない人が、仕事がうまくいかなかった時に「やっぱり自分はだめだ」と考える。逆に仕事がうまくいっても、「これはまぐれだ」「こんなにうまくいくはずない」と決めつけてしまうような考え方です。
 
突然ですが、ここで質問です。
質問:あなたはタイムスリップして、小学生の夏休みに戻ったと想定してみてください。夏休みが半分過ぎた頃、あなたは・・・?                  
@ 夏休みがあと半分しかない。
A 夏休みは、まだ半分残っている。

 @の「あと半分しかない」を選んだあなたは「過ぎ去った日々に」視点があります。「何であと半分しかないんだ」等、失ったものに意識が向いているのです。すると徐々に少なくなっていく夏休みをうらめしそうに眺めながら結局何もできずに終わってしまいます。これが「マイナス思考」です。一方、Aの「まだ半分残っている」を選んだあなたは、残りの夏休みに視点があります。すると「残り半分をどう楽しもうか」という思考になりやすいのです。これを「プラス思考」と言います。
 ピンチをチャンスとして捉えることができるか、それは皆さん自身の状況の捉え方にかかっています。人がコントロールできる唯一のものは意味づけです。それ以外は変えることができません。相手のあることですから人間関係もコントロールできません。出来事への意味づけ、事態(現象)への意味づけ、思考への意味づけ、その全てが、コントロール可能です。自分にとって辛く、苦しく、不快な意味づけを行うくらいなら、よりよく人生を楽しむために、ポジティブな意味づけをする習慣を意識して作っていきましょう。捉え方の選択・決定によって貴方の未来(人生)は大きく変えられるのですから。

ソウェルクラブ秋田事務局

広報「ひろがれソウェル秋田」 vol.70
発行日:2014年11月7日
発行:ソウェルクラブ秋田事務局
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