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VOL.246
2025. 8月29日

WAIWAIBOX

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スモールステップ!

イラスト

ビヨンドザボーダー(株)/メンタルヘルス講習会専任講師
社会福祉士・精神保健福祉士 安藤 亘

<安藤亘の1分間カウンセリング 7年8月>

Q.ある法人の障害者支援施設(通所部門)で中間管理職をしています。現場は常に人手不足で、この4月にどうにか新入職員が3名入りましたが、もう1名が辞めてしまいました。昨年も3名のうち2名が退職しました。自分の教え方が悪いのでしょうか。できるだけ負担をかけないようにしているのですが…。無力感があり、仕事へのモチベーションを維持するのがつらいです。 
(Z雄・39歳) 

A. 福祉の現場では、どの施設も人手不足に悩んでいます。新人が短期間で辞める理由は、仕事内容とイメージの違い、待遇への不安、家庭の事情などさまざまで、指導方法そのものが原因とは限りません。ですから「自分のせい」と思わなくて大丈夫ですよ。

 ただ、新人を思いやるあまり「負担をかけないように」と接していると、逆に居場所を見つけにくくなることもあります。むしろ、スモールステップでもよいので、どんどん小さな責任を任せて見守ることが大切です。

 うまくできたら「ありがとう」を伝える、失敗したら一緒にリカバーする。そうした日々の小さな経験の積み重ねが「ここで頑張りたい」という気持ちを育むことにつながります。

 マザー・テレサは「大きなことはできません。小さなことを、大きな愛をもって行うだけです」と語っています。

 新人にとっての「小さなこと」は、あなたからのひと言(シンプルな共感やねぎらい、感謝のことば)、そして任された小さな仕事かもしれません。その積み重ねが、職場を「辞めたくない場所」へと変えていくのです。

 Z雄さん自身が完璧に導こうとする必要はありません。新人にとって安心なのは「一緒に悩んでくれる先輩」の存在。

 そして最後に。“釈迦に説法”とは思いますが、利用者や後輩を支える人ほど自分のことを後回しにしがちです。チーム全体で新人を支えながら、あなた自身の心のケアも大切にしてくださいね。

 Z雄さんがいきいき楽しそうに働いている姿こそ、まわりを元気づける力になります。そんなあなたの背中を、じつは新入職員は一番見ているものです。

 どうかご自身の日々の小さな喜びも大切に日々をたくさん味わってください。応援しています。

ソウェルクラブ秋田事務局

広報「ひろがれソウェル秋田」 vol.246
発行日:2025年8月29日
発行:ソウェルクラブ秋田事務局
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