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VOL.234
2024. 8月30日

WAIWAIBOX

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原点に立ち返って

イラスト

ビヨンドザボーダー(株)/メンタルヘルス講習会専任講師
社会福祉士・精神保健福祉士 安藤 亘

<安藤亘の1分間カウンセリング 6年8月>

Q.学校を卒業してからいろいろな仕事やバイトを経験しました。そろそろ身を固めないと、と思い36歳の頃に福祉の現場職員として現法人に就職し、結婚。(現在小学生の子どもが2人います。)
 福祉現場は人間関係の「るつぼ」。つねに相手のある仕事ですので、日々何かが生じます。そのたびに悩むのですが、切り替えが下手でズルズル引きずってしまったり、家族に八つ当たりしてしまったり…自己嫌悪の日々です。
(N雄:45歳)

A.N雄さん、素直な心模様をお話しくださり、ありがとうございます。

 そもそもの話になりますが、N雄さんが福祉の仕事を選んだ理由は何でしょう?初心に返ってみましょう。職業に貴賤はございませんが、数値目標をクリアさえすればその月は流せる、自分のためだけにお金を貯める、そんな仕事も沢山あります。

 さて「怒り(アンガー)」の感情は、二次的感情(セカンダリー・エモーション)とも言い、特に日本人の場合表面上は波風立てない「良い人」でいるために、日々の小さな感情(第一次感情:不安、ストレス、孤独感、プレッシャー等)の積み重ねもがもたらす感情。小さな(重ならない)うちに気づき、適切に処理しましょう。

 現在N雄さんのお仕事はモノを売る仕事ではないですし(N雄さんのおっしゃるように)日々相手のある「人間関係」が主の仕事。勿論テレワークで置き換えることができない、手が抜けず大変な仕事ではあると思います。

 だからこそ「福祉」の仕事は正解や終わりがなく、つまりどこまで行っても完璧はなく、自分自身が生涯成長し続けなくてはいけない“奥深く魅力的”な仕事なのではないでしょうか。

 福祉の仕事を選んで従事していらっしゃるN雄さん。今一度原点に立ち返って、なぜ福祉の仕事に就こうと思ったのか、続けているのか考えてみましょう。

 そこには、きっとN雄さんが大切にしたいこと、譲れない価値観等があるはず。

 N雄さんが、自分やご家族、周りの人たちを幸せにすることができることを陰ながら応援しております。

ソウェルクラブ秋田事務局

広報「ひろがれソウェル秋田」 vol.234
発行日:2024年8月30日
発行:ソウェルクラブ秋田事務局
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