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VOL.221
2023. 7月28日

WAIWAIBOX

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行動の習慣化を

イラスト

ビヨンドザボーダー(株)/メンタルヘルス講習会専任講師
社会福祉士・精神保健福祉士 安藤 亘

<安藤亘の1分間カウンセリング 5年7月>

Q.以前は全く異なる仕事をしていましたが転職し、現在障害者支援施設で生活支援員3年目になります。私は小さい頃から引っ込み思案で、消極的。自分の言いたいことを上手く相手に伝えることが苦手です。そのため、仕事で先輩に何か指導され、理解できなくても聞き返したり質問したりすることができません。何か言うと波風が立ってしまわないか、周囲に迷惑をかけるのではないか気にし過ぎ、結果会議の席で意見を言うことはほとんどありません。どうしたらよいでしょうか。
(A治:30歳)

A.「どうしたらよいでしょうか」で締めくくられているご質問。まず、A治さんにお聞きしたいのは、A治さんは「どうしたらよいと思いますか?」「どうしたいのでしょうか」。

 もし心底変えたいのであれば、自分の「性質」や「苦手意識」を少しずつ変えていくことは可能です。ただし“本気”かどうかが試されます。

 自分が「変わるといいな」といった願望止まりであれば、10年経っても20年経ってもおそらく一生そのままで、変わることはないでしょう。

 人は、思考(意識)が変わっても行動が変わらなければ何も変わりません。そしてその行動が1度きりであればやはり何も変わらない。行動が習慣化して、初めて効果があらわれます。

 人が日常に新しい習慣を取り入れるためには、一般に3週間かかるといわれています。以下、有名な哲学者/心理学のウィリアム・ジェームズ(1842-1910)の言葉をご紹介します。

 「   心   」が変われば「行  動」が変わる
 「行  動」が変われば「習  慣」が変わる
 「習  慣」が変われば「人  格」が変わる
 「人  格」が変われば「運  命」が変わる

 A治さん、あせらず自分と向き合いながら愚直に、地道に少しずつ自分の変化を楽しみながら変えていかれませんか。例えば「会議の席では必ずひと言意見を述べる」といったシンプルなルールを自分に課すのもひとつでしょう。

 ライバルは自分自身。昨日よりも今日、今日よりも明日が充実したものとなるように。あとは過去の自分に負けないだけです。

 期待と応援をしております。

ソウェルクラブ秋田事務局

広報「ひろがれソウェル秋田」 vol.221
発行日:2023年7月28日
発行:ソウェルクラブ秋田事務局
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