今が勝負!
<安藤亘の1分間カウンセリング 4年9月>
Q.以前全く異なる仕事をしており、昨年の4月から勇気をもって福祉(高齢者介護)現場に飛び込みました。しかし対人関係が得意でなく、自分が困っても、よほどのことがない限り同僚や先輩に声を掛けることができません。
先日ご利用者同士のトラブルが発生した時も、その場に居合わせた私はどうしたら良いかわからず固まっていました。少しして異変に気付いた先輩に「受身でなく主体的に仕事しな」と言われてしまいました。仕事が合わないのでしょうか。
(Q太郎:31歳)
A.Q太郎さん、ご相談ありがとうございます。文面から状況はイメージできましたが、Q太郎さんはどうすれば良かったと思いますか。
先輩も言葉足らずの点は否めませんが、先輩の言いたかったことも何となく伝わってまいりました。現場は常に応用問題。教えてもらう(受身)ではなく、自分で主体的に判断し行動することが求められます。
Q太郎さんはまだ2年目。新環境では勝手のわからないことも多く、どうしたら良いかその場ですぐに判断できなくても当然です。
まずはご利用者の不利益につながらないように“何でも聞く”ことが大事です。3年目になれば“今さら聞けない”ことになってしまいますので、早急に「仕事が合わない」と判断せず、自分が変わる。今が勝負です。
どんな仕事も同じとはと思いますが、受身で言われたことだけ行う場合「やらされ」感になります。逆に疑問に思ったことをそのままにせず、すぐ聞きながら主体的に仕事をしていれば仕事への「こだわり」に。
休み明け(例えば土日が休日の仕事の場合、月曜日)職場に行きたくないですよね。じゃあ、行くのをやめますか?そんなことしませんね。
“気持ちに支配させない”。職場に行きたくなくても眠い目をこすっていつものように仕事に向かうでしょう。
行動さえできれば、気持ちは後から付いてきます。何事も、まず主体的であることが大事です。
私は某大学の非常勤講師を長く勤めていましたが、最初の授業の時に必ずお伝えすることがあります。「何年か前の参議院選挙から、18歳以上は選挙権があるようになりました。皆さん選挙には必ず行ってくださいね」と。
すると必ず学生から「私が1票入れたからといって、その人が当選するわけではないし、今の社会は何も変わらないので行きません」と。
そうした意見があった際、私は「では、今の社会に不平不満は一切言ってはいけません。そもそも参加すらしていない。完全に人任せにしている“受身”なわけですから」と。
Q太郎さん、環境大臣にならなければ地球の自然環境は守れないと思っていませんか?まずは面倒くさくてもゴミの分別(今自分にできること)をしていくのです。それが今を生きる人としての責務です。
Q太郎さんの今後に、期待と応援をしております。