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VOL.209
2022. 7月29日

WAIWAIBOX

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まずは3週間!

イラスト

ビヨンドザボーダー(株)/メンタルヘルス講習会専任講師
社会福祉士・精神保健福祉士 安藤 亘

<安藤亘の1分間カウンセリング 4年7月>

Q.地域の困りごと相談(業務事業)や、高齢者デイサービス(通所部門)等を運営する民間団体に今年入職したばかりの新人です。
 先輩に話しかけたり質問したりする際、本当はくだけた感じで話したいのですが「この話し方だと失礼に当たるかな?」とか「この返事だと印象が悪いかも…」と細かいことまで気にしてしまうため、自然なコミュニケーションがとれません。
 言葉遣い等、実際過去に何度か指摘されたことがあり、ビクビクしている自分もいる気がします。またその指摘を気にしすぎて話しかけられなくなり、質問もしにくくなるという悪循環。どうすれば、自分から気軽に話しかけるようになれますか。
(O次郎:24歳)

A.O次郎さんは空気を読みすぎるタイプ、「逆KY」ですね。先輩への配慮があるのは悪いことではありません。むしろ他者への配慮があることは、人としてとても大切なことです。

 ただ、長所も行き過ぎれば短所になり得ます。少しブレーキを踏んで行き過ぎを防止する。今回の場合、相手の反応を気にし過ぎると(度を超すと)自分を苦しめることに。結果、先輩に適時かつ適切に質問したり相談したりすることができなくなっているのですね。

 自分が鎧を着ていれば、先輩も話しにくく、O次郎さんに声をかけにくいでしょう。まずは自己開示“オープンマインド”で。少しずつでよいので、仕事以外のこと等、自分の生活上のこと等話してみましょう。そして先輩に関心をもって(休みの日はどんな風に過ごしているのか、これまで仕事してて嬉しかったこと等)質問してみましょう。「仕事以外のちょっとしたコミュニケーションが豊富」というのが「職場の風通しが良い」ということですから。

 ここで提案です。1日1〜2回、こちらから話しかける(仕事以外のことを話す/質問する)等、ちょっと頑張ればできそうなこと(ルール)を自分自身に課してみては。そしてそれを必ず“3週間”続けてみてください。

 新しく取り入れた「行動」は、2〜3日やるだけでは何も身に付きません。3週間続けることによって、その新たな行動は自然な形で“習慣化”することでしょう。習慣化したらしめたもの。特別なエネルギーをかけずに自然と先輩への苦手意識は軽減し、スムーズにコミュニケーションできている自分に気がつくことでしょう。

 O次郎さんのこれからに、期待と応援をしております。

ソウェルクラブ秋田事務局

広報「ひろがれソウェル秋田」 vol.209
発行日:2022年7月29日
発行:ソウェルクラブ秋田事務局
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