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VOL.173
2019. 7月26日

WAIWAIBOX

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自分の「生きる目的」とは

イラスト

ビヨンドザボーダー(株)/メンタルヘルス講習会専任講師
社会福祉士・精神保健福祉士 安藤 亘

<安藤亘の1分間カウンセリング 1年7月>

Q.最近休みなく働いていて、何だか疲れてしまいました。生きる意味を見出せずにいます。人は何故生きるのでしょうか。
(F子:39歳)

A.「人は何故生きるのか」シンプルかつ深い命題ですね。おそらく原始人は、そのようなことは考えなかったでしょう。毎日命がけで生きる。今日1日の命を繋ぐため食料と水を確保することで精一杯でした。

 近現代になって機械化に伴うオートメーション化、流通、保存技術等が発達し、徐々に効率よく、共同(分業)することでそれ以外の時間がもてるようになっていきました。そのため、現代は「仕事=命をつなぐ」という実感が得られにくい時代と言えると思います。現代は仕事に埋没し「仕事をするために仕事をする」、つまり仕事が目的化しやすい時代といえるでしょう。

 では本題に戻ります。何のために生きるのか、つまり「生きる目的は何なのか」ということですね。その答えは「自分や家族、そして周囲の人を幸せにするため」です。

 人はその目的のために生きています。だからこそ、それに反する選択をすれば結果生きる目的から遠く離れ、いつしかそのルート(道)に戻れなくなってしまうほど離れてしまうこともあるかもしれません。

 日々の選択と決定が自分らしさ(自分の人生)を形成していきます。常に生きる目的に照らし、選択と決定をしていくことができれば本質からブレることはありませんし、F子さんの幸せは保障されるでしょう。

 そのためには、まずは自分が自分を大切にすること。F子さんが幸せになって不幸になる人はひとりもいませんから。そしてその幸せは誰かから搾取したものでなく、結果家族や周囲を幸せにつながる選択である必要があります。

 F子さんが幸せになる道は、特別なことでなく至ってシンプルなもの。今一度、心身からのサインに耳を傾け、立ち止まって自分の生きる目的にいろんなこと(仕事や生活)を照らしてみませんか。

 F子さんが心身の疲れを癒して、自分にも人にもやさしくなれますように。


ソウェルクラブ秋田事務局

広報「ひろがれソウェル秋田」 vol.173
発行日:2019年7月26日
発行:ソウェルクラブ秋田事務局
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