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VOL.162
2018. 8月31日

WAIWAIBOX

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違う視点から

イラスト

ビヨンドザボーダー(株)/メンタルヘルス講習会専任講師
社会福祉士・精神保健福祉士 安藤 亘

<安藤亘の1分間カウンセリング 30年 8月>

Q.ある法人の障害者支援施設で働いています。自分で言うのは何ですが私は細かく丁寧に仕事をするタイプ。一方同じフロアのリーダー(A子:40歳)は大雑把ですが私と異なり明るい人なので周囲から人気があります。このままでは嫌いになってしまいそうです。どうしたらよいでしょうか。
(T美:30歳)

A.T美さんと上司のA子さんはタイプが違うのですね。持ち味も(強みも弱みも)異なるでしょう。だからこそ、上手く連携を図ることができれば互いに補完し合いながらさらに良い仕事を展開できるはずです。

 しかし、日常的に接する時間も長く物理的に距離が近い人間関係において、人は相手に対して「普通こうだろう」「言わずにわかってくれよ」といった相手に対する勝手な期待や甘えが生じやすいもの。

 しかしそこから感情的に「好き」「嫌い」を生じてしまうと、全てが複雑に絡み合いごちゃごちゃになり、仕事どころではなくなってしまいます。

 原始の時代からひとりで完結する仕事はありません。共同の場で連携して成果を上げ、その分け前(対価)をいただく。それが「仕事」です。

 そのため職場には「好き」「嫌い」を入れない。単なるコミュニケーションパターンの違い、持ち味(長所・短所)の違いとして捉えるようにしましょう。

 ここは是非立ち止まって、自分と異なる角度から物事を捉える練習をしてみましょう。自分と異なる要素を受け入れ認めることのできるゆとりが人を成長させます。

 誰しも「より良い(働きやすい)職場」を望んでいます。この目標に向けてまだまだ工夫できることはたくさんあります。T美さんのより良い仕事と成長を応援しています。

ソウェルクラブ秋田事務局

広報「ひろがれソウェル秋田」 vol.162
発行日:2018年8月31日
発行:ソウェルクラブ秋田事務局
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