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VOL.161
2018. 7月27日

WAIWAIBOX

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心に余裕を

イラスト

ビヨンドザボーダー(株)/メンタルヘルス講習会専任講師
社会福祉士・精神保健福祉士 安藤 亘

<安藤亘の1分間カウンセリング 30年 7月>

Q.4年前高校を卒業し地元の福祉施設に入職。職員として3年の実務経験を積み、実務者研修を修了していよいよ介護福祉士の国家試験を受験します。日々先輩・上司の指導のもと“昨日よりも今日、今日よりも明日は成長している”と自分に言い聞かせながら前向きに仕事と向き合ってきましたが、現場の仕事と試験勉強とが重なり、さすがに心身ともに疲れが。最近付き合い始めた彼氏とも、会えばちょっとしたことで喧嘩ばかり。自己嫌悪の毎日です…
(S実:22歳)

A. 頑張り屋のS実さん。ご質問の最後がつぶやき(自己完結)で終わっていますね。「…」には何が入るのでしょう。そこには「どうしたら良いかわからない」「何とかしたい(けどできない)」という気持ちが詰まっているように感じました。

 現代はストレス社会。すべてのストレスをなくすのは難しいということはS実さんご自身が一番よくわかっていると思います。そこで今回ストレス回避法(日々のストレスとの上手な付き合い方)についてお伝えしたいと思います。
 
 ストレスマネジメントの方法は基本的に以下の4つしかありません。

 @ストレスの原因そのものをなくす

 Aストレスの受け止め方を変える

 B上手く気分転換(ストレス解消)する

 C誰かに相談する

 今までのやり方では上手く行かない時期があります。それは人生における「転機」です。転機に遭遇した際、過去の自分を超えていくことで人は生涯成長し続けていきます。

 仕事もプライベートも大切にしたいことがたくさんあるS実さん。今は頑張りどころかもしれませんね。

 今回は、特にCをお勧めします。自分だけで抱え込まず、誰かに相談してみませんか。これまでのS実さんが越えてきたやり方以外にも、今のS実さんの課題解決に向けてのヒント(課題を整理し対処・解決していくことのできる可能性)がまだたくさんあるのではないでしょうか。

 また自分を大切にすることができれば、身近な人を大切にすることもできるようになります。

 「I am OK!」こんなふうに言えなければ(ゆとりが生まれませんから)、他者に対しても「Yоu are OK!」と言えないはず。

 まずは「私は精一杯やっている」と“結果”ではなくその“過程”に目を向けましょう。そして完璧でない自分を許して、自分を大切にするところからはじめてみませんか。

ソウェルクラブ秋田事務局

広報「ひろがれソウェル秋田」 vol.161
発行日:2018年7月27日
発行:ソウェルクラブ秋田事務局
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