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VOL.150
2017. 8月9日

WAIWAIBOX

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歩みを止めないで

イラスト

ビヨンドザボーダー(株)/メンタルヘルス講習会専任講師
社会福祉士・精神保健福祉士 安藤 亘

<安藤亘の1分間カウンセリング 29年8月>

Q.福祉系専門学校を卒業し、現在の社会福祉法人(高齢者入所施設)に就職して2年目の新人です。学校で学んだことと現場で経験することの違いに日々揺れています。早く先輩たちのように自信を持って生きいきと働きたいのですが…周囲と上手くいかなかったり、思うような仕事ができなかったりで日々落ち込み自己嫌悪の毎日です。
(H美:23歳)

A. H美さんは、日々現場で悩みながら“早く先輩たちのように成長したい、自信をもって働きたい”と思っているのですね。H美さんの素直で今の正直な気持ちがストレートに伝わってきました。

 おそらくH美さんは日々精一杯の毎日でしょうから、一日の終わりに「今日忙しくてご利用者に声を掛けられても丁寧な対応ができなかったな」とか「少しきつい言い方に聞こえたかも」等々、後悔したり、悩んでくよくよしたりされているのでは。

 でも、そもそもどうでも良ければ悩みはないわけで、もっと良い仕事をして成長したいと思うから、目標があるからこそ、なかなかそこに到達しない自分にイライラしたり、自信を無くしたりしていらっしゃるわけですよね。

 人は「振り返る」ことで成長します。過去の自分を越えていくきっかけとなりますから。人として素敵なことだと思います。

 福祉の現場の仕事は2〜3年で全ての業務内容を理解し、身に付けることができるほど、底の浅い仕事ではないでしょう。

 ご利用者の年齢や性別、性格、生きてきた歴史等々全く異なる方たちと向き合うわけですし、職場の同僚や上司にもいろんな人がいますよね。

 全ての人は自分が主人公の人生を生きています。ですから全ての人に対して上手く立ち回ろうなんて、所詮無理な話と思いませんか。

 立ち止まって悩むよりも、歩きながら考えてみましょう。歩きながら考えているうちに、H美さんの視野も視界もさらに広がっていくはずです。

 H美さんの伸びしろは無限大です。応援しています。

ソウェルクラブ秋田事務局

広報「ひろがれソウェル秋田」 vol.150
発行日:2017年8月9日
発行:ソウェルクラブ秋田事務局
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