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VOL.100
2015. 8月5日

WAIWAIBOX

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リフレッシュが心のメンテナンス

イラスト

ビヨンドザボーダー(株)/メンタルヘルス講習会専任講師
社会福祉士/精神保健福祉士 安藤 亘

<安藤亘の1分間カウンセリング 27年8月>

Q.あるケアマネ事業所で働いています。平日の仕事が終わってからの時間帯や休日であっても仕事のことが気になり、リラックスできません。家庭では上の子供が中学3年の受験期、下が小学6年生で何かと気がかりなことがあって落ち着きません。最近では、寝ていても夢をみたりして熟睡感がなく心身ともに疲れが溜まっています。何とかこの状態から抜け出したいのですが。(J子:42歳)

A.福祉現場で忙しく仕事をしている方にとっては、純粋に自分だけのために使えるちょっとした時間こそ、最も貴重で贅沢なものではないでしょうか。 日常に埋没し、土日は家のことで何かと忙しく…では癒されません。思い切って休日は外に出て心身の疲れを癒し、リフレッシュをはかりましょう。仕事や人間関係に疲れたとき、J子さんを癒してくれるものとしては、親しい友人との語らいや温泉旅行など、気が置けない仲間と過ごす時間や空間は、格別なものではないでしょうか。

ストレスにさらされて日々暮らしている私たちにとって、「理想的な人間関係」とは一緒にいるだけで癒され、こころのよりどころとなるような、お互いが「自分らしく」いられる関係です。 自然な自分でいることによって、仕事でいやなことがあってもストレスを解消したり、軽減したりすることができます。 私たちは何かに悩みはじめると、必ず「こころ」と「からだ」に何らかの反応が表れます。 たとえば「上司や先輩の態度が気になる」「一緒に仕事をしている同僚や後輩に比べて自分に自信がもてない」「どうしても合わない同僚がいる」等、職場の人間関係に悩んでいるとします。 

 このように、あることを気にして悩んでいるという状態では、意識的にも無意識的にもこころのエネルギーを消耗します。 そのことにとらわれて、100あるエネルギーのうち、40を消費しているとします。すると、残りの60でその他すべてのこと(日常生活や仕事など)をしなければなりません。当然、仕事上でのミスが多くなったり、報告・連絡・相談を忘れたり、といったことが増えてきます。 逆にとらわれが少ないと、エネルギーの消費量が少なく仕事そのものに集中でき、余力がありますので人生全般に積極的に働きかけることができます。 福祉の仕事は何かモノを造ったり売ったりする仕事ではなく人が資源。心の健康度合いがサービスの質そのものに直接影響します。 健康的に長く、質の高い支援を展開していくためにも、ストレスやメンタルヘルスに関する研修会に参加してセルフケア能力を高めましょう。 またストレスを感じたら、いつでも相談できる心の専門家(マイカウンセラー)を用意し、人生の節目・節目で自分の心をこまめにメンテナンスしていくことが大切です。 皆さんも、心にストレスを溜めこまずに、日々生きいきとした状態を保ち、さらに向上していかれてくださいね。応援しています!

ソウェルクラブ秋田事務局

広報「ひろがれソウェル秋田」 vol.100
発行日:2015年8月5日
発行:ソウェルクラブ秋田事務局
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